のらりくらりと。

なんとなく、ときどき、日々のことを。

ちくわと教育

こんちくわ。

 

この前フィンランドに友達が来てくれました。「こんちくわ」が日本では不評だと教えてくれました。「こんにちは」にサラーっと変えようかなとも考えたのですが、もしかするとどこかの誰かがクスッと笑ってくれているかもしれない。だから、もう少しだけ使おうと思います。こんちくわ。

 

 

はい、フィンランドに来て5か月がたちました。もう3月なんですね。冬の時期は昼間の3時にはお日様が沈み始めていたのですが、今は19時くらいにようやく夜かなと思うくらいの暗さになります。また最近は晴れの日が続いていて、雲一つない青空に太陽がピカピカと輝いており、それはそれは気持ちがよいです。まぶしすぎるくらいです。ただ、相変わらず寒いです。さすがフィンランド。さすが北欧。基本的にはマイナスです。早くあったかくなってほしいものです。

 

さて、先々週のことなんですけど近くの小学校に1週間ほど行ってきました。日本ってどんな国なのか紹介してきましたよ。全クラスに。にしても日本のプレゼンもこっちに来て何回やったことか。そして何度修正したことか。おかげでだんだん洗練されてきました。(と信じてます。)紹介する時間が割と楽しみだったりします。前と違って今はプレゼンの流れや声の大きさ、話すスピードなどにも気配りする余裕が出てきました。ほんとにちょっとしたことなんですけど、そういった小さなことに気を使うだけで子どもたちの聞く姿勢や態度がガラッと変わったりして、なかなか面白いです。(ちなみに参考にさせてもらったのはTED(映画じゃないよ)のジュリアン・トレジャーという人の「How to speak so that people want to listen」というプレゼンです。興味ある方はぜひどうぞ。“TED おすすめ”で検索すれば出てきます。)

 

それでですね、今回訪問させてもらった学校にはたった1週間しかいなかったのですが、教育ってこういうことなんじゃないのかなって思う場面に出会いました。その場面というのがクラフトの授業だったんですが、その時間、僕はミトンの手袋を作ってるクラスとカッティングボードを作っているクラスの2クラスを見させてもらいました。まあ、僕もただ突っ立っているというわけではなく、子どもたちの活動のお手伝いをしたりしながら、先生や子どもたちとおしゃべりしてたんですよ。するとですね、ある女の子が「これはね。おばあちゃんのために作ってるんだ。もうすぐ誕生日だから。」なんてことを教えてくれるんですよ。しかもその子だけじゃなく、別の子も「これは自分用なんだけど、こっちは妹にあげるやつなんだよ~。」って言って同じものを2個作ってました。それを聞いた先生もすごくうれしそうで、なんかその光景がめちゃめちゃ羨ましかったんですよね。

 

あ、教育ってこういうことなんじゃないかなって。

 

モノづくりを通して、いろんな道具の使い方や物の作り方などを学ぶということも欠かすことのできない教育の大切な観点だと、もちろん理解はしています。ただ、誰か大切な人のために作りたいっていう思いがあって、それを作るために先生と一緒にがんばる。その時、子ども達は何か知識や技術を獲得するといったことよりも、もっともっと大切なことを学んでいるんじゃないかなって思うんです。

 

自分も先生になってそんな瞬間に出会えたらなって思います。

そんな思いを子どもたちから聞けたらいいなと思います。

 

プレゼントをあげる瞬間ではなく、プレゼントを作ってる瞬間,過程に立ち会えるのは先生の特権ですよね。

 

学校って何んだろう?教育って何だろう?シンプルだけど意外と奥深い質問ですよね。答えは無限にあるんだろうな。けど、その答えにその先生が大切にしてることが隠れてるんだろうな。

 

自分はどうだろう。

 

そんなちょっと真面目で楽しい話を2時間ある飲み会で15分だけ話せたら、最高にハッピーだし、そんな飲み会は大好きです。おいしいごはんを食べながら、おいしいお酒を飲んで、けらけら笑って、互いの夢の話をちょっとだけ。あー、居酒屋に行きたいぞ。

 

 

今月も頑張ります。Moi Moi !!!!

 

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